【内窓リフォームの検討中の方向け】 メリット・デメリット、ガラスの種類
- リフォームコラム
室内の寒さや暑さ、騒音などのお悩みは、内窓リフォームで解消することもできるかもしれません。
こちらのページでは、窓・開口部のリフォームを検討されている方にまず知っていただきたい、 そもそも内窓とは何か、メリット等の内窓リフォームのポイントをご紹介します。
目次
内窓リフォームとは
内窓とは今ある窓の内側にもう一つ設置する樹脂製の窓のこと指します。二重窓や二重サッシとも呼ばれます。
窓を二重で設置することに違和感を持たれるかもしれませんが、この内窓リフォームを行うことで冬の寒さや夏の暑さ、騒音問題に一定の効果があります。
内窓リフォームには、窓の開き方も引き戸や内開き・FIX窓...とラインナップがあります。
お部屋に馴染むデザインや和室におすすめの障子風の窓もあるので、築5年・10年経過して室内のイメージを少し変えてみたい場合もおすすめです。
また、マンションにお住まいの場合でも、内窓リフォームは可能です。
マンションの共用部分はリフォームできない制限がありますが、内窓は室内側に施工を行うので、管理組合の許可を取る必要がありません。
もちろんお住まいのマンションによって、規約が異なるので、先にマンションの管理規約を確認しておくとスムーズでしょう。
内窓リフォームで何が解決するの? リフォームのメリット4点
具体的に窓を二重にする内窓リフォームでどのようなお悩みが解決するのでしょうか。ここからは、リフォームを行うメリットを4点に絞ってご紹介します。
内窓リフォームメリット① 断熱効果
既存の窓と内窓リフォームで設置する内窓の間に空気の層が出来るので、断熱性能がアップします。
室内の熱を逃さないので通年快適なお住まいに。
また、冷暖房効率がアップすることで光熱費の節約にもつながります。
内窓リフォームメリット② 結露対策
内窓リフォームで、窓と外気の温度差による結露を抑制することも可能です。
結露が酷い場合は、外に面している窓を少し開けて、窓と窓の間の温度差を調整するのも良いでしょう。
内窓リフォームメリット③ 防音効果
生活音だけではなく、道路の騒音や近隣の解体工事の騒音で悩まれる方もいらっしゃるでしょう。
内窓リフォームを行うことで気密性が高まり、外の音の侵入を抑えるとともに、室内からの音漏れも軽減することができます。
内窓リフォームメリット④ 防犯
空き巣の被害の多くは、窓ガラスを破られて鍵を開けられてしまう侵入です。
5分以上かかると7割は諦めると言われています。
内窓を取り付けることで窓・窓ガラスが二重になり、侵入を防止する時間を作ることができます。
内窓は窓自体が2重になることで室内の気密性が高まり断熱効果がアップ、また防音効果もあります。
外気と接している外側の窓と内側の窓が、空気の層を挟むので結露対策にもなります。
侵入が突破しにくい窓になることで防犯性能も期待できる、メリットが多いリフォームです。
内窓リフォームのデメリット3点
様々なメリットがある内窓リフォームですが、注意すべきデメリットもあります。
お住まいの状態や内窓リフォームを行う商品により差が出ますが、一般的な内窓リフォームのデメリットをご紹介します。
内窓リフォームデメリット① 室内が狭くなる
室内側に窓が二重になることで、窓周辺が数センチ~10cm前後狭くなってしまいます。
既存の窓枠に内窓を設置するスペースがない場合は、ふかし枠というものを使います。
設置に必要な尺が足りない部分に枠を設置するので、設置後に圧迫感を覚える方もいらっしゃいます。
窓周辺にものを置くことも出来なくなります。
内窓リフォームデメリット② 開閉の手間が増える
窓が二重になることで開閉も2回行う必要があります。
こまめに換気をしたいのに、リフォーム前よりも開閉が面倒になってしまったと感じる方もいらっしゃるようです。
内窓リフォームデメリット③ 掃除の手間も2倍?
既存の窓の内側は内窓との間になるためあまり汚れません。
サッシは開閉の際に埃や汚れが入る可能性が高いので、2倍とまでは行かないまでも、1.5倍程度は掃除の範囲が広がってしまうケースもあります。
窓のリフォームはガラスの種類も重要!
内窓リフォームの検討をされてネットで検索されていると、複層ガラスや二重ガラス・ペアガラス等のキーワードも目にされるでしょう。
これらは窓ガラスが自体が複数になったものを意味しているので、内窓とは異なります。
ペアガラスはメーカーの商標登録されたワード、複数層のガラスの総称は複層ガラスです。
1枚の単板ガラスで内窓リフォームをするよりも、複層ガラスで内窓を設置するとさらに性能が向上します。
ここからは、一般的な複層ガラスの種類をご紹介します。
複層ガラス
2枚のガラスの間に、金属部材のスペーサーで中空層を作っているガラスです。
この中空層に乾燥空気が封入され、熱伝導率の低い空気でガラスとガラスを挟み込むことで断熱性能を高めています。
Low-E複層ガラス
Low-E複層ガラスは仕組み自体は複層ガラスです。
Low-E膜と呼ばれる特殊な金属膜をガラスに施すことで赤外線や紫外線をカットし、さらに断熱性能が高まります。
メーカーによってはエコガラスとも呼ばれています。
真空ガラス
こちらは2枚のガラスの中空層を真空にしたガラスです。
真空にすることで熱の移動がそもそも起きない仕組みを採用しています。
複層ガラス、Low-E複層ガラスよりも高い性能がありますが、その分高額な商品です。
合わせガラス
合わせガラスは複層ガラスと見た目が似ていますが、複数のガラスを強力な中間膜で張り合わせています。
飛散防止や衝撃に強い中間膜や、防音性能の高い中間膜のガラスなどラインナップがあります。
複層ガラスは断熱効果が比較的高く、合わせガラスは災害時の窓ガラスの安全性と、さらに追加して防音性能を高めることができるガラスです。
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